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ジョルジオ アルマーニ 1981年 秋冬 ウィメンズウェア

  • 1981年
  • ライン
    Giorgio Armani
  • 性別
    ウィメンズ
  • シーズン
    Fall-Winter
概要

このコレクションは、日本の美の世界に捧げる格調高いオマージュとなっており、特にその体系化された服飾の伝統に焦点を当てています。このオマージュは、黒澤明監督の傑作映画『影武者』(1980年)の公開によってさらに高まった、極東にある国の物語や伝説への新たな関心によって特徴づけられる文化的状況を背景としています。この映画は国際的な批評家たちから熱狂的に受け入れられ、近代以前の日本の視覚文化への関心を再燃させるのに貢献しただけでなく、ファッション界においても日本の伝統的な服装をさまざまに再解釈する際のインスピレーション源となりました。

このコレクションのガーメントは、侍の最も格式の高い正式な甲冑である「大鎧」を想起させつつ、素材の選択と処理、洗練された色彩構成の両方において現れる西洋的な感性によって再解釈されています。カラーパレットは、ディープミッドナイトブルーからラッカードブラック、バーントオレンジや鮮やかなゴールデンイエローのアクセント、そしてベージュといったニュートラルで落ち着いたトーンまで幅広く展開させれています。

 

貴重なシルクやベルベットが卓越した職人技で仕立てられ、スパンコール刺繍や艶やかなラッカー塗装などの装飾的なディテールによって、より一層華やかさを増しています。こうした細工が、ガーメントに触感と光沢をもたらし、生地の表面の豊かな表情を際立たせるとともに、コレクション全体に活気に満ちたドラマチックな魅力を加えています。このように、このコレクションは伝統と現代性の調和のとれた融合として示されています。そこでは、日本の規範が持つ厳格な形式が、西洋の感性が持つ繊細さや流動性と出会い、明確な美意識の言語を生み出しています。

ルック

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Giorgio Armani
Fall-Winter
1981年
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