ジョルジオ アルマーニ 2005年 秋冬 ウィメンズウェア

「Elle a du charme」と題されたこのコレクションは、マスキュリンなコードと相互に影響し合う美的記号との継続的な対話を通じて、洗練されたフェミニンさを探っています。緻密でマスキュリンな仕立てのニットコートが、従来の堅苦しさを打ち破るようにフレアのヘムが特徴のピンストライプスーツと並ぶことで、シルエットに微妙な動きがもたらされています。

ジャケットは、ピーコートや着物から借り受けたスタイルの影響を受けて変容し、流れるようなラインと、ガーメントの統一感を打ち破る意外性のあるディテールを取り入れています。プリーツパンツはシルエットにさらなるダイナミズムを加え、ワードローブの機能的な再解釈を示唆しています。そして素材の主役を務めているのがベルベットとウール。織り方をさまざまに変えることで生地の風合いや手触りを変化させています。

プリントは二重のレベルで機能し、シャープなグラフィックモチーフとアニマリエ柄が交互に現れることで、コレクションが抽象性と自然、厳格さとセンシュアリティ（官能的な魅力）の間で揺れ動いています。イブニングウェアは、身体にぴったりとフィットするドレスを中心に構成され、丈は膝上までの厳密なショート。その仕立てはあらゆるディテールに至るまでこだわり抜かれています。シュルレアリスムの世界観から着想を得た洗練された刺繍と宝石のブローチがテキスタイルの表面に活気をみなぎらせ、ドレスを単なる衣服から、魅力と大胆さが絡み合う視覚的ストーリーの主役を演じ、カリスマ性を湛えた美学を物語るオブジェへと昇華させています。