ジョルジオ アルマーニ 2012年 春夏 ウィメンズウェア

「Nacrée」と題されたこのコレクションは、マザーオブパールとその繊細なイリデッセントの輝きから着想を得たもので、そこには自然と軽やかさを称える美学が反映されています。ガーメントの量感とシルエットは、貝殻のようなしなやかなフォルムを想起させ、流れるようなブラウス、脱構築化されたダスターコート、自然なドレープを描くスカートが登場する一方、深いスリットの入った流動性を湛えるパンツが動きの感覚を増幅させています。

採用された生地は軽量で、その流動性とドレープの表情を高めるために、しばしばバイアスに仕立てられています。これにより、各アイテムにエレガントで洗練されたダイナミズムがもたらされています。イブニングウェアは、より明確な構造を持つことで際立ち、プレシャスなハリのある生地で仕立てられたドレスは、ヘムに正確な造形を施すことで、軽やかさと厳格さを兼ね備えたシルエットを生み出しています。

カラーパレットは鉱物や水を思わせるトーンが基調に。液体のように変化する色合いが反映された、波や花に着想を得たモチーフを描く刺繍が、サテンのベース生地を光と質感の効果で彩り、コレクションの触覚的および視覚的な側面を高めています。